細部へのこだわりが光る家
ご夫婦共に県外出身のお客様が選ばれた建築場所は、桜島を望む小高い場所。さらに眺望を考え2階リビングを選択されました。ダイニングに座った際に周囲の住宅や商業施設が視界に入らないよう、バルコニーの手すりの高さを高さを決めています。
1階玄関を開けると出迎えてくれるのが土間と和室。和室の障子を吉村障子にするのは奥様のこだわりでした。吉村障子とは、外枠と中枠のすべての寸法を揃え、障子を閉めた際にまるで1枚の障子に見えるようデザインされたもの。高い技量が要求される建具製作でしたが、MOOK HOUSEの大工さんの職人技が光ります。
気候風土に合わせた高性能な住まい
MOOK HOUSEに決めて頂いた理由の1つに、「ZEHに対応していた」ということを挙げられました。一生住む家だから妥協はしたくない。もしも将来手放すことになったとしても、構造が強く性能が良い家がいい。そんなご夫婦の想いを叶えたのがMOOK HOUSEでした。
気候風土に合わせた高気密・高断熱・高遮熱の「高性能住宅」に、自然の光や風を取り入れた「パッシブデザイン」を融合し、少ないエネルギーで快適な空間を実現しています。
変化しながら長く住み継げる
MOOK HOUSEの構造はスケルトン・インフィル工法。家族の成長に合わせて間取りを自由に変化させやすいので、現在ワンルームとして使用している2階の一角を将来は子供部屋として利用する予定です。
「内部の壁は変えられますし、2階にもトイレの配管が通してあるので、暮らしに合わせて可変させていきたいです」とお客様もおっしゃるように、その時最も住みやすいように変化させながら長く住み継いでいけるお住まいです。
部屋を美しく保つ収納の工夫
1階玄関続きの土間と和室は、ちょっとした来客の時は腰掛けておしゃべりしたり、ご両親が来られた際には個室として利用したり、多目的に使える空間です。洗面や浴室と言った水廻りも1階に設置。浴室はハーフユニットで、木の香りに癒されながら桜島も眺められる見晴らしの良い空間です。
2階は仕切りのないワンルーム。ペニンシュラ(半島)型のキッチンの後ろは見せる収納でセンス良く配置されています。
まるで3階のようなロフトはご主人の趣味のレコードの高さに合わせてつくられた棚と、音響機器を置くカウンターテーブルを設置。
ロフトの階段下に収納ステップを置いて、すっきりとした空間を実現しました。収納ステップは窓際のカウンターのイスとしても活躍。リビングのペレットストーブに火を灯し炎を眺めながら過ごす時間も味わい深いひと時です。