前回に引き続き、庭づくりについてレポートしていきたいと思います。
「人と自然との調和」
そんなMOOK HOUSEの考えに共感していただき、楠さんに鹿児島へお越しいただくことが実現した2014年秋。
実際のヤマサハウスの建物実例をご覧いただくこともですが、
鹿児島の気候や文化、歴史にふれていただくことが目的。
それが、鹿児島に根付いた「MOOKHOUSEの庭づくり」につながるのではないかという想いがありました。
霧島などの山間部や仙巌園、玉里庭園などの島津藩主の庭、寺山公園など、鹿児島の自然や庭、ダイナミックな景色を見て頂き、鹿児島らしさを感じていただきました。
楠さんと「これからつくりだすMOOKHOUSEの庭を良いものにしたい」という想いを共有しながら、地元にあった植生を活かした
人(家)と自然を繋ぐ庭づくり の計画がはじまりました。
鹿児島で庭づくりを提案するにあたり、
鹿児島の強い風や強い日差しから守る樹木の選定 が大切になってきます。
南九州の生産農家さんを、楠さんと一緒にいくつかまわりました。
たどりついた生産農家さんは、一般的な生産農家さんとは異なり自然そのものの植生を活かした山の中での育て方をされてました。
とても繊細な雑木たちを目にし、楠さんも私も考えたことは同じであったようで、
「この雑木をMOOK HOUSEの庭に提案しよう!」
※イメージ写真
桜ヶ丘ビュータウンモデル01では
「和みの庭」 をテーマに庭づくりを計画。
東側には、強風から庭を守り、庭の湿度を調整する「コナラ」を植栽し、ウッドデッキから眺められる場所に水鉢を置き、夏はメダカが泳ぐ姿を楽しめるように。季節によって実をつけたり、花を咲かせたり、と四季の移ろいを見て楽しめるようにしました。
桜ヶ丘ビュータウンモデル02は
「遊びの庭」 をテーマに計画。
テラススペースでは食事ができるようにし、その下は夏になると樹木が影を作ります。ダイニング中心としたモデルハウスということもあり、「食を楽しむ」ことも考慮。料理に使えるハーブや、子供たちもうれしい果実が楽しめるものなど、たのしんでもらえる仕掛けをつくりました。
造園施工を通して、樹下に広がる植物たちの息吹を季節の流れを通して感じられる、素晴らしい庭をつくって頂きました。
1年経過した今も、樹木や野草たちは新芽が出ているものや花を咲かせているものに溢れ、春の訪れを感じさせてくれています。
モデルハウス2棟がオープンした後には、いよいよ『繋がる家』の庭についても打合せがはじまりました。
長くなりましたので、 ここまで。
次回は、『繋がる家』の庭づくりについてお伝えしたいと思います。
商品企画 岡本