引き続き、設計プランができるまでについてのレポートになります。
野沢正光さんによる基本設計プランの解説は次の通りでした。
周囲に自然が広がるような敷地を想定した
庭や周辺環境とのつながりを持ちながら建つ MOOK HOUSE
平屋に見えるような家をイメージし、軒先の高さを低く設定。 1.5層ぐらいの建物の高さとして外部からの景観に配慮した庭木の中に佇むような住まい。
屋根はなるべくのびやかな印象になるように水平に軒先が連続したつくりに。
室内は、屋根の形をそのまま天井面とし、高さ方向のひろがりを生み出す住まいの中に特徴的な場所をつくる。
そして、雁行するような平面として、デッキテラスや縁側などによって、庭とつながり、外部空間と一体化するようなしつらえに。
アイランド型のキッチンやダイニングが家の中心となって、全体を見渡せる。
吹抜けを介して家中に生活の空気が伝わるような空間をイメージ。そのため、室内には構造壁を設けない。これは住まいの可変性を高めることにもなり、将来的に住まい手の形に合わせた間仕切りの変更などがしやすく、長く住みつないで行ける。
現実のさまざまな課題もあるものの、ヤマサハウスとしての要望やイメージを共有し、カタチ(設計プラン)としておこすことができました。
構造材には主に鹿児島県産の杉材を。
柱梁や床天井の多くが木質化されていて、直接見て触れることができる。
仕上材によって全て覆い隠されてしまうのではなくて、家をつくる作り手の技術や、家を構成している構造そのものを感じることができるのは、MOOKHOUSEらしさ。
桜ヶ丘ビュータウンモデル01と同様の、外部に設けた木製ルーバー。
夏期に日射を遮蔽しながら、風を取り込むことが出来るしかけ。前回のモデルから少し改良したデザインにしています。
何度も打合せ検討を実施し、野沢正光建築工房による実施設計が進められていくことになります。
商品企画 郡山